AIに質問するときのコツ|ChatGPTから欲しい回答を得る聞き方
「メールを作って」と頼んだのに、思っていた内容と違う文章が返ってきた。 「AIは便利だと聞いたけれど、どう聞けばよいのか分からない」。 そんな経験はありませんか?
この記事では、ChatGPT、Gemini、Copilotなどの生成AIから 欲しい回答を得やすくする質問のコツを、 悪い例・良い例・仕事で使えるテンプレートとともに初心者向けに解説します。
AIへ質問するときは、 「何をしたいか」「誰向けか」「どんな条件か」「どの形でほしいか」 を伝えることが大切です。 難しいプロンプトを覚えるより、AIにしてほしいことを普通の日本語で具体的に伝える方が、 使いやすい回答につながります。
「AIは使えない」と感じる前に確認したいこと
例えば、取引先へ送るメールを作りたいとします。 AIへ「メールを書いて」とだけ入力すると、 AIには、誰に送るのか、何を伝えるのか、 丁寧さはどの程度か、どれくらいの長さがよいのかが分かりません。
その結果、内容は間違っていなくても、 「自分が欲しかった文章とは違う」と感じる回答が返ってきます。
これは、AIが役に立たないからとは限りません。 AIが判断するために必要な情報が足りなかった可能性があります。
こんな経験はありませんか?
- 回答が長すぎて、そのまま使えなかった
- 専門用語が多く、意味が分からなかった
- 聞きたいこととは別の説明が返ってきた
- 何度聞き直しても、同じような回答になった
AIに質問するときの5つのコツ
目的
何をしたいのかを伝えます。例:メールを作りたい、要約したい、比較したい。
相手・対象者
誰が読むのかを伝えます。例:初心者向け、上司向け、取引先向け、社内向け。
条件
文字数、雰囲気、使ってよい表現、避けたい表現などを指定します。
出力形式
箇条書き、表、見出し付き、メール形式など、ほしい形を指定します。
最初は「目的」「相手」「出力形式」の3つだけでも、 回答はかなり使いやすくなります。
基本のプロンプト例
まずは、以下の形を使うと分かりやすくなります。
以下の条件で作成してください。
【目的】
ここに目的を書く
【前提】
ここに状況を書く
【条件】
・初心者にも分かりやすく
・長すぎない文章で
・専門用語には補足を入れる
・不明な点は推測しない
【出力形式】
見出し付きで整理してください
すべてを細かく書く必要はありません。 ただし、AIに任せたいことが具体的なほど、回答も使いやすくなります。
悪い質問と良い質問の違い
| あいまいな質問 | 具体的な質問 |
|---|---|
| メールを書いて | 取引先へ資料確認を依頼するメールを、丁寧で短めに作成してください。 |
| 要約して | この文章を、内容を知らない管理職向けに200文字程度で要約してください。 |
| Excelを教えて | XLOOKUP関数の使い方を、Excel初心者向けに具体例付きで説明してください。 |
| 生成AIについて教えて | 生成AIを仕事で使うメリットと注意点を、初心者向けに5つずつ箇条書きで説明してください。 |
良い質問では、AIが判断するための情報が増えています。 そのため、欲しい内容に近い回答を得やすくなります。
仕事で使える質問例
以下の内容をもとに、取引先へ送る依頼メールを作成してください。
【目的】
資料確認を依頼したい
【相手】
取引先の担当者
【条件】
・丁寧な表現
・長すぎない
・急かしすぎない
・件名も作成する
【注意点】
会社名、担当者名、日付は後で自分で入力します
以下の作業メモをもとに、上司向けの報告書を作成してください。
【出力形式】
1. 結論
2. 実施内容
3. 課題
4. 今後の対応
【条件】
・簡潔に
・事実と推測を分ける
・不明点は「確認が必要」と書く
Excel関数を作成してください。
【やりたいこと】
A列の商品コードをもとに、別表から商品名を取得したい
【表の構成】
・A列:商品コード
・B列:商品名を表示したい
・E列:商品コード一覧
・F列:商品名一覧
【条件】
・見つからない場合は「未登録」と表示
・関数の意味も説明してください
AIが違っても、質問の基本は同じ
ChatGPT、Gemini、Copilotなど、利用する生成AIによって 機能や得意分野は異なります。
しかし、欲しい回答を得るために 「目的」「相手」「条件」「出力形式」を伝えるという基本は共通しています。
回答が合わないとき、すぐに別のAIへ変える前に、 質問の内容があいまいになっていないか確認してみましょう。
AIに質問するときに避けたい聞き方
- 目的があいまいな質問
- 条件を何も伝えない質問
- 最新情報をAIだけで確認しようとする質問
- 法律・契約・医療などの判断を丸投げする質問
- 会社情報や個人情報を含む質問
- 「正しい答えだけを出して」と過信する質問
AIは便利ですが、万能ではありません。 回答の正確性が重要な内容は、必ず公式情報や人の確認を通しましょう。
AIに入力してはいけない情報
AIに質問するときは、入力内容にも注意が必要です。 仕事で使う場合、便利だからといって実データをそのまま入力してはいけません。
- 顧客名、取引先名、担当者名
- 住所、電話番号、メールアドレス
- 契約内容、請求情報、見積金額
- 売上、利益、原価、予算
- 社外秘資料、会議資料、未公開情報
- 社員情報、人事情報、評価情報
- ID、パスワード、APIキー
一度で完璧な質問を作らなくてもよい
AIを使い始めた人ほど、 「最初から完璧なプロンプトを書かなければならない」 と考えてしまうことがあります。
しかし、AIは会話しながら回答を調整できます。 最初の回答が長すぎたら「半分の長さにしてください」、 難しければ「初心者向けに言い換えてください」と伝えればよいのです。
最初から正解を目指すより、 回答を見て、足りない条件を追加する方が 初心者には使いやすい方法です。
- もっと短くしてください
- 初心者向けに言い換えてください
- 表形式にしてください
- ビジネス向けの表現にしてください
- 注意点を追加してください
- 不明点を一覧にしてください
AIは会話しながら修正できる点が強みです。 最初の回答で終わらせず、必要に応じて調整することで、より使いやすい回答になります。
AIに質問するときのチェックリスト
- 目的は明確か
- 誰向けの回答か伝えているか
- 条件を指定しているか
- 出力形式を指定しているか
- 推測してほしくない内容を伝えているか
- 個人情報や会社情報を入れていないか
- 回答を人が確認する前提になっているか
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